多くの言語にあるsleep関数・メソッドの不満を、生成AIで解決する
大抵の言語にはsleep関数やメソッドがあり,指定した時間の長さのスリープがさせられます.しかし,人間が「7時まで寝る」というスリープをするのと同じように,「この時刻になるまで寝る」というスリープのできる言語や環境がほとんどないのはなぜなのでしょうか.
実装が難しいかといえばそんなことはありません.コンピューターの時計(RTC)を見て,あとどれだけの時間スリープすれば指定された時刻になるのかを計算してスリープすればいいからです.あれば何かと便利なのですが,自分でいちいち書くとなったら面倒臭いという点が不満なのです.
この不満を解消し,様々なコンピューター言語話者にこの便利さを共有したいと思いました.そこで今,驚くべき進化を遂げた生成AIを活用し,バイブコーディングで多くの言語向けに相対時刻指定スリープメソッドを実装しました.
実装した言語・環境は次の19種類です.
- Arduino (C++)
- AWK
- C (POSIX環境)
- C++
- C♯
- Erlang
- Elixir
- Go
- Haskell
- Java
- JavaScript
- Perl
- PHP
- Python
- Ruby
- Rust
- shell script
- VB.NET
- VBA
同じ目的の処理を様々な言語・環境向けにバイブコーディングをすると,それらの違いや個性も見えてきて,大変興味深いものになりました.
目次
- はじめに ― sleepメソッドの不満をAIで解決
- 目次
- 1章 多言語にあるsleepの不思議
- 1.1. 日常に例えるならこういうこと
- 1.2. sleepでは正確なn秒ループが作れない
- 1.3. 各言語の対応状況
- 2章 waitillというメソッドの発明
- 2.1. 時刻スリープがあっても嬉しくない?
- 2.2. 基準時刻からの経過時間で指定する
- 2.3. 相対時刻指定待機コマンド“waitill”
- 2.3.1. インストール手順
- 2.3.2. 相対時刻指定の便利さを実感してみる
- 3章 AIで、waitillを多言語移植する
- 3.1. 作りたいプログラムを日本語で書く
- 3.1.1. Punctualクラスの提案
- 3.1.2. 生成AIへのメッセージ
- 3.2. 様々な言語で実装されたwaitill
- 3.2.1. Arduino (C++)
- 3.2.2. AWK
- 3.2.3. C (POSIX環境)
- 3.2.4. C++
- 3.2.5. C♯
- 3.2.6. Erlang
- 3.2.7. Elixir
- 3.2.8. Go
- 3.2.9. Haskell
- 3.2.10. Java
- 3.2.11. JavaScript
- 3.2.12. Perl
- 3.2.13. PHP
- 3.2.14. Python
- 3.2.15. Ruby
- 3.2.16. Rust
- 3.2.17. shell script
- 3.2.18. VB.NET
- 3.2.19. VBA
- 3.3. 総括
- 3.3.1. 生成AIバイブコーディングの凄さ
- 3.3.2. バイブコーディングの課題
- 3.3.3. waitillを普及させよう!
- あとがき
- 奥付
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